現存しているバーコードシンボルの中でもっとも古いシンボルは、スタンダード(インダスリアル、ディスクリート)2 of 5である。これは、スペースを使用せず、バーのみでコード化したシンボルである。シンボルキャラクタは、5本のバーで構成され、そのうち2本を太バーにすることによりセルフチェックを行っている。
Code 2 of 5のスペースを利用して情報化密度を高くするように工夫したシンボルが、インターリーブド 2 of 5とマトリックス2 of 5である。インターリーブド2 of 5は、バーのシンボルキャラクタとスペースのシンボルキャラクタを交互に組み合わせている。Matirix 2 of 5は、バーとスペースを使用してシンボルキャラクタを構成している。
Code11もCode 2 of 5と同じ3バー2スペースであるが、細、中、太の幅のエレメントを組み合わせて高密度化を図っている。また、MSI/Plessyは、4バー4スペースでの連続型により高密度化を図っている。
Codabar(NW-7)では、シンボルキャラクタを4本のバーと3本のスペースで構成している。エレメント数は5本から7本にしたことによって、表現できるキャラクタが数字のみから6種類の記号を使用できるようになった。セルフチェックのために2本が太バーになっている。
Code39は、英数字が利用できるようにシンボルキャラクタを9本にした。5本のバーと4本のスペースで構成され、セルフチェックのために3本が太バーになっている。
UPCやJAN/EANは、シンボルキャラクタを2バー、2スペースで構成し、4段階に多値幅化することにより、シンボルサイズを大幅に縮小した。
Code93は、英数字が使用できる高密度シンボルとして開発された。3本のバーと3本のスペースで構成し、バー幅を4段階に多値化した。また、シフトコードと組み合わせることによりアスキーキャラクタ128文字を表すこともできる。
Code128は、3本のバーと3本のスペースで構成し、バー幅を4段階に多値化してコード化することにより、アスキーキャラクタ128文字を表現できるようにした。数字のみ、英数字と制御記号、数字と大小英字のコードセットを用意し、情報化密度を高める工夫も行われている。
RSSシンボル(GS1 Databar)は、2次元シンボルの技術を導入したバーコードシンボルであり、1つのシンボルキャラクタに複数のデータを圧縮してコード化し省スペース化を図っている。また、クワイエットゾーンを必要としない。RSS14 Stackedは、バーコードでありながら2段構成になっている。
関連する商品
- 関連する商品はまだありません