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技術情報詳細

概要

UPCは、1973年にUCC(Uniform Product Code Council Inc.)が開発した米国の共通商品バーコードシンボルである。また、UPC/EANシンボルは、2000年にISO/IEC15420として国際規格となり、2004年にJIS-X-0507になっている。

UPC-Aは、標準型で、ナンバーシステムキャラクタ1桁、メーカーコード5桁、アイテムコード5桁、チェックデジット1桁の12桁で構成されている。ナンバーシステムキャラクタは、製品の種別を表すもので、”0, 6, 7″は、食品雑貨などのソースマーキング商品、”2″は、肉などの重さが一定でない不定貫商品である。また、”3″は、ナショナルドラッグコードと健康関連商品コードに使用され、連邦食品医薬局FDAが付番する4桁または5桁の管理コードである。”4″は、ソースマーキングできない一般商品に使用され、”5″は、クーポンに使用されている。

UPC-Eは、UPC-Aのメーカーコード5桁とアイテムコード5桁をゼロ抑制(Zero Suppression)することにより、6桁に縮めた圧縮タイプである。ナンバーシステムキャラクタ1桁、データキャラクタ6桁、チェックデジット1桁の8桁で構成されている。しかし、ナンバーシステムキャラクタ”0″は自動的に付加され、チェックデジットは、シンボルキャラクタ(6桁)のパリティの組み合わせによって算出される。
UPC-AとUPC-Eは、シンボルの右側に2桁または5桁のアドオンシンボルを付加することができる。

UPC-A

特長

  • キャラクタ セットは、数字(0から9)です。

  • シンボルキャラクタは、7モジュールで、スペースで始まる2本のバーと2本のスペースで構成されています。

  • 左から11モジュール以上のクワイエットゾーン、3モジュールのスタート コード、ナンバー システム キャラクタ、5データキャラクタ、5モジュールのセンター バー、5データキャラクタ、1チェックデジット、3モジュールのストップコード、7モジュール以上のクワイエットゾーンから構成されます。

  • ナンバー システム キャラクタは、”0″は通常、”2″は肉など重さが一定でない物に対して小売り店単位で、作成、使用するのに用いられ、”3″は薬品、健康関連製品に用いられます。”4″は用途を限定しません。”5″はクーポンに用いられます。

  • キャラクタ構成は、始めの1桁はナンバー システム キャラクタで、次の5桁は、メーカーコード、次の5桁は、アイテムコードです。そして、最後の1桁がチェックデジットです。

  • スタート、ストップ コードともに、”101″です。

  • 自己チェック機能が有ります。

  • チェックデジットはモジュラス10/ウエイト3を使用します。

寸法

  • モジュール幅(X)は、UPC規格では、基本モジュールが0.33mmで、0.8倍から2倍まで認められています。

  • クワイエット ゾーンは、左側11モジュール以上、右側で7モジュール以上必要です。

  • ヒューマンリーダブル文字を含むシンボルの高さは、モジュール幅が0.33mmのとき、25.9mmで、この値は、倍率に比例します。

UPC-E

特長

  • Zero SuppressionタイプのUPC-Eは、RegularタイプのUPC-Aを6桁に圧縮したものです。

  • キャラクタ セットは、数字(0から9)です。

  • コード タイプは、1つのキャラクタは7モジュールで、スペースで始まる2本のバーと2本のスペースで構成されます。

  • 左から7モジュール以上のクワイエットゾーン、3モジュールのスタート コード、6データ キャラクタ、6モジュールのストップコード、7モジュール以上のクワイエットゾーンから構成されます。モジュール チェック キャラクタは、データキャラクタのパリティーチェックの組み合わせで表現されます。

  • スタート コードは”101″で、ストップ コードは”010101″です。

  • 自己チェック機能が有ります。

圧縮方法

5桁のメーカーコード、5桁のアイテムコードから6桁に圧縮します。

  • メーカーコードの下位3桁が、”000″、”100″、”200″の場合は、アイテムコードを”000″から”999″まで取ることができます。メーカーコードの上位2桁、アイテムコードの下位3桁、メーカーコードの上位3桁目が圧縮したコードとなります。

    例 メーカーコード”abcde”、アイテムコード”fghij”。但し、”a”から”j”は”0″から”9″。かつ”c”は”0″、”1″または”2″。かつ”d”、”e”は”0″。この場合、圧縮したコードは、”abhijc”となります。

  • メーカーコードの下位3桁が、”300″、”400″、”500″、”600″、”700″、”800″、”900″の場合は、アイテムコードを”00″ から”99″まで取ることができます。メーカーコードの上位3桁、アイテムコードの下位2桁に、”3″を付加したものが圧縮したコードとなります。

    例メーカーコード”abcde”、アイテムコード”fghij”。但し、”a”から”j”は”0″から”9″。かつ”c” は”3″、”4″、”5″、”6″、”7″、”8″または”9″。かつ”d”、”e”は”0″。この場合、圧縮したコードは、”abcij3″となります。

  • メーカーコードの下位2桁が、”10″、”20″、”30″、”40″、”50″、”60″、”70″、”80″、”90″の場合は、アイテムコードを”0″から”9″まで取ることができます。メーカーコードの上位4桁、アイテムコードの下位1桁に、”4″を付加したものが圧縮したコードとなります。

    例メーカーコード”abcde”、アイテムコード”fghij”。但し、”a”から”j”は”0″から”9″。かつ”d” は”1″、”2″、”3″、”4″、”5″、”6″、”7″、”8″または”9″。かつ”e”は”0″。この場合、圧縮したコードは、”abcdj4″となります。

  • メーカーコードの下位1桁が、”0″以外の場合は、アイテムコードを”5″から”9″まで取ることができます。メーカーコードの上位5桁、アイテムコードの下位1桁を加えたものが圧縮したコードとなります。

    例メーカーコード”abcde”、アイテムコード”fghij”。但し、”a”から”j”は”0″から”9″。かつ”e” は”1″、”2″、”3″、”4″、”5″、”6″、”7″、”8″または”9″。かつ”j”は”5″から”9″。この場合、圧縮したコードは、”abcdej”となります。

寸法

  • モジュール幅(X)は、0.33mmで、0.8倍から2倍まで認められています。

  • クワイエットゾーンは、左側7モジュール以上、右側で7モジュール以上必要です。

  • ヒューマンリーダブル文字を含むシンボルの高さは、モジュール幅が0.33mmのとき、25.9mmで、この値は、倍率に比例します。

UPC-A
UPC-A
UPC-A アドオン
UPC-A アドオン
UPC-E
UPC-E
UPC-E アドオン
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